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2004.01.21

■東京都青少年健全育成条例改正

東京都青少年健全育成条例改正に向けた青少年問題協議会の答申「青少年が安心して育つ環境を、大人が責任を持ってつくるために」が正式に採択されました。2月2日 (月)まで都民の意見を募集しています。答申のPDFファイル版は意見募集ページから入手できますし、「北の系」にはそれをHTML化したものも掲載されています。

いま詳細なコメントをしている余裕がなく、答申本文も読んでおらず、都に対する意見もぎりぎりまで出せないと思いますが、改正の焦点は、(1)深夜外出規制の導入、 (2)青少年からの古物買取の規制、(3)「有害」図書規制の強化の3点(1月19日付毎日教育メール、以下引用も同じ)。このうち(3)については出版業界等からいろいろ意見が出るでしょうし、(2)については、商行為である以上ある程度の規制も必要かなと思います。

(1)ですが、「大人が深夜(午後11時〜午前4時)、正当な理由なく親の承諾なしに小中学生(16歳未満)を連れ歩くことを禁止し、違反には罰金などの罰則を設ける」については、年齢についても配慮されていますし、「正当な理由」が議会および運用指針で明確にされるのであればいいでしょう。ただ、児童虐待が疑われるケースなどもありますので、何が何でも家に返さなければならないという風潮が広まるのは防がなければなりませんし、警察や児童相談所などの深夜体制も整備する必要があります。「親にも深夜、小中学生を外出させない努力義務を課す」というのも、子どもに対する安全配慮義務を怠るのもネグレクト(保護の懈怠)に含めるとすれば、考えうる改正です。いずれにせよ福祉的対応が必要であり、都には児童相談所体制のいっそうの充実を考えてもらわなければなりません。

問題なのは、現行条例でも規制されている「興行場やボウリング場、スケート場」に加え、「カラオケボックス、漫画喫茶、インターネットカフェ」まで18歳未満立入り禁止にするということ。実質的に青少年の深夜外出を規制しようという趣旨なのでしょうが、これだと路上かファミレスぐらいしか居場所はなくなり(ファミレスは自主規制してましたっけ?)、危険はかえって増すでしょう。密室性の高いカラオケボックスでは相対的に犯罪が発生しやすい可能性がありますが、それは深夜立入り禁止で解決する問 題ではありません。

そもそも、なんで18歳未満の若者たちが深夜に外出するのかということを考えようともしていないのが基本的な疑問です。若者たちに焦点を当てた意見募集が別に行なわれるべきですし、都議会でも子ども・若者の意見表明を保障した審議を求めます。

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