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2004.01.10

■「子どもとインターネット」フォーラム

フィルタリングを試していたら、タイミングよく「子どもとインターネット」フォーラム(主催:(財)インターネット協会、1月24日)の案内が届きました。平野はどのみち行けませんし、パネリストの顔ぶれを見てもあまり期待はできませんが、関心のある方はどうぞ。ネットマム代表のジーン・アーマー・ポーリー氏がメディア・リテラシー教育についてお話しするようなので、それはちょっと聴いてみてみたい気もしますが。

やや冷たい書き方ですが、べつに主催団体に含みがあるわけでは(いまのところ)ありません。ただ、開催趣旨にしても、おとなしか話をしないプログラムにしても(昨年の「モバイルインターネットと子ども」に関する国際ワークショップでは高校生の話を聴いているのですが)、「子どもが楽しく安全に使えるインターネット環境構築について考える」というパネルディスカッションのテーマにしても、あまりにも子ども・若者不在なので興味をそそられないだけです。たとえば、開催趣旨の次のような記述。

「子どもが学校や家庭でインターネットを便利に活用する一方で、子どもにとって有害なコンテンツが多く存在しており、子どもに対する影響が懸念されています。いま私たちは、子どもが楽しく安心して使えるインターネットを早急に構築する必要に迫られています」

このさい「有害」かどうかだれが判断するのかということは問いませんが、「子どもが楽しく安心して使えるインターネット」についておとなだけで議論してもしょうがないですよね。はっきりと「おとなが安心して子どもに使わせられるインターネット」と言ったほうが正直ですし、それはそれで正当な関心事です。それにしたって、子どもに対する働きかけなしに「インターネット環境」ばかり論じていても効果は限られていると思います。

もうひとつ、問題ははたしてインターネット上に「有害なコンテンツ」が氾濫していることばかりなのでしょうか。むしろ、子どもたちが実生活を「楽しく安心して」生きていくために必要な情報をインターネットでどのぐらい容易に入手できるのか、積極的に検証して充実させていくためのとりくみこそ、(財)インターネット協会のような機関には進めてほしいと思っています。セックス・ドラッグ・暴力・お金etc.の問題に対処していくための情報を満載した携帯サイト「ストリートワイズ」(都会で生きていくためのしたたかさ[術と才覚]をもった:リーダーズ英和)なんてどうでしょうね。事件は会議室で起きてるんじゃない(by青島刑事)のと同じように、子どもたちが本当に危険に直面しているのもバーチャルスペースのなかではないのですから。

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