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2004.03.28

■CRC勧告・子ども向け版

月刊子ども論』2004年5月号の巻頭特集で、国連・子どもの権利委員会の総括所見を特集しています。上のリンク先(E-shop)の更新はちょっと遅れているようですが、3月26日(金)発売です。特集の趣旨は、子どもと若者に総括所見をチェックしてもらっていろいろ意見を言ってもらおうというもの。タイトルと構成は次のとおりです。

[巻頭特集]子どもが指摘する日本の大問題:国連・子どもの権利委員会の厳しい「日本の審査」総チェック
-座談会(「VOICE」子ども記者)「日本の子ども環境のいま:子どもたちが、国連・子どもの権利委員会の勧告を読んでチェックしました!」
-白 充(朝鮮大学校1年生)「在日コリアンの子どもが『総括所見』をチェック:子どもも、大人もこちらを向いて。」
-殿岡翼(全国障害学生支援センター代表)「障害をもつ子ども・若者が『総括所見』をチェック:障害をもつ子どもに高等教育を受ける権利を」
-平野裕二「国連・子どもの権利委員会が日本に勧告したこと:前回より多い27項目の改善点」

巻頭座談会にはなんと9歳の子も参加してしっかり意見を言ってくれました。平野の原稿には、総括所見のチャイルド・フレンドリー版も収録。委員会の勧告の趣旨は漏れなく伝えつつ、なるべく中学生以上の子どもにもわかってもらえるようにと工夫してみました。今号が完売すればメインサイトにもチャイルド・フレンドリー版を載せるつもりですので、なるべく早く売り切れるようご協力ください(笑)。大きな書店なら売っている場合がありますし、29日(月)の条約批准10周年記念シンポに参加されるかたは、会場のすぐ近くにあるクレヨンハウスでも購入することができます(地図)。

ついでに、平野が書いたその他の報告原稿についても紹介しておきましょう(これまでの総論的原稿については更新日記「CRC第2回審査関連原稿」参照)。

*「速報:国連・子どもの権利委員会、日本に対する勧告を採択」
杉並に子どもの人権を守るしくみをつくる会ニュースレター11号(2004年2月)
しくみづくりに焦点を当てながらまとめた、ごく簡単な報告。

*「国連・子どもの権利委員会第2回日本報告審査:差別解消に関して前回よりも幅広い勧告」
反差別国際運動日本委員会『IMADR-JC通信』129号(2004年2・3月号)
差別の問題について、審査の内容も含めてわりと詳しく報告しました。

*「差別の解消と国内人権機関の設置を:第2回日本政府報告に関する子どもの権利委員会総括所見から」
『部落解放』532号(2004年4月号)・解放出版社
差別の問題にも触れつつ、人権救済機関に関わる審査と勧告の内容を紹介。

*「国連・子どもの権利委員会で問われた日本の教育」
歴史教育者協議会『歴史地理教育』2004年4月号
主に教育に関わる勧告に焦点を当て、教育制度・学校制度の包括的見直しが必要であることを主張したもの。一番最初に書いた報告ですが、ようやく出ました。大きな書店には売っていることがあるようです。

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