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2004.03.11

■通訳を通じて話すとき

NGOの世界でも国際交流の機会がだいぶ広がってきました。そういうとき、たとえば質疑応答などは基本的に通訳を通じて行なうことになります。平野もときどき通訳を引き受けることがあり、「こういう点にちょっと注意してもらえればもっと通訳しやすくなるのに」と感じることがしばしばあります。

李さん(国連・子どもの権利委員会委員)との交流で通訳などをしていてあらためてそのことを感じましたので、いくつか書いておきましょう。とくに、最近では同時通訳(講演者等の横でささやきながら訳す「ウィスパリング」も含む)が用いられることも増えています。平野は同時通訳をやるほどの能力はありませんのでよいのですが、横で見ていて大変そうだなあと感じることがありますので、覚えておいていただけると幸いです。

まず、これは通訳があるときに限った話ではありませんが、質問はなるべく短く、何をききたいのか端的にまとめるようにしてほしいということ。最初に質問を挙げて、その後に質問の理由を説明するのがベストです。延々と話をして最後に「これをどう思いますか」とまとめる人がよくいるのですが、何を言いたいのか最初のほうでわからないと、通訳するのはけっこうつらい。逐次通訳のときは、話が終わったあと適当にまとめてしまったりすることもありますが。

それから、これは同時通訳の場合の話ですが、ひとつの文を短くまとめること、文と文を続けて話すのではなく間をとることが大事です。とくに英語の場合には日本語とかなり言語構造が違いますので、ひとつの文が終わるまで訳しにくいことが多い。「……で、……ということがあり、……ですから、……」などと話すのではなく、「……です。……ということがあります。……です。したがって……」という感じで一文を短くし、通訳の様子も見ながら間をとって話をしていただいたほうがよいでしょう。

優秀なプロの通訳者ならあまり気にしないのかもしれませんが、いずれにせよ、こういうことに注意していただいたほうが言いたいことがきちんと伝わりやすくなります。

それから、当たり前のことですが通訳に完全を期待してはいけません。水準というものはありますが、翻訳ではないのですから話されたことを逐一正確に訳すことは不可能です。したがって、通訳が訳した日本語をそのままテープおこししてどこかに発表するのも基本的にはNGです。いったん原語でテープおこしして日本語訳するなり、せめて原語のテープをきいて確認するなりしてください。

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