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2004.05.18

■人権教育意見募集

文部科学省が、人権教育の指導方法等に関する調査研究会議「人権教育の指導方法等の在り方について〔第一次とりまとめ〕(案)」についての意見を募集しています。5月21日(金)が締切ということでもうあまり時間がないのですが、下記の意見募集要領およびとりまとめ案をご覧のうえ、何かご意見があれば文部科学省にお送りください。平野もなんとか時間を見つけてメールしておこうと思います。

とりまとめ案をざっと見てみましたが、なかなか悪くない内容です。とくに、教科書的な人権の理解だけではなく「人権感覚」も重視していること、人権尊重の理念を「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」と表現していること、教職員自身が児童生徒および他の教職員の人権を尊重しなければならないと指摘していることなどは、一歩前進と言えるのではないでしょうか。もっとも、文部科学省の施策全体にこうした考え方が浸透していないというのが最大の問題点なのですが。

付け加えることがあるとすれば、まずは子ども自身による積極的かつ適切な権利行使の奨励を盛りこんでもらいたいと思います。このことは、国連・子どもの権利委員会の勧告(パラ21(a))で、「とくに子どもが権利の主体であるということに関する意識啓発キャンペーン」が求められていることからも要請されるところです。とくに、勧告パラ28にしたがって、学校現場で子どもの意見表明・参加を進めることが必要でしょう。人権教育が教職員や児童生徒の「態度の変革、行動および子どもの取扱いに与えた影響を評価する」ための措置も求められます(勧告パラ21(c))。

また、弁護士会を含むNGO/NPOとの連携も奨励してもらいたいと思います。教職員だけで効果的な人権教育を進めようというのは無理があるためです。

最後に、教職員自身が人権感覚を身につけなければいけないというだけではなく、子どもの権利条約にのっとって学校のあり方を総合的・継続的に見直していくことの必要性も指摘しておく必要があるでしょう。そのさい、国連・子どもの権利委員会の第1回第2回総括所見や、教育の目的(条約第29条)に関する委員会の一般的意見1号を参照することが決定的に重要です。

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