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2004.06.02

■CRC勧告子ども向け版

更新履歴で挙げ忘れていましたが、国連・子どもの権利委員会の第2回総括所見のチャイルド・フレンドリー版を5月29日にメインサイトに掲載しました。これが載った『月刊子ども論』5月号はまだ完売していないようですが、発売されてから2か月経ちましたし、地域によっては入手しにくくなっているでしょうから載せることにしたものです。同号には子どもたちによる座談会なども載っていますので、ひきつづきご購入や図書館での閲読をお願いします。

ところで、メインサイトの子どもの権利条約コーナーにも条約の子ども向けパンフレット解説等のリンク集を載せてありますが、条約や法律のチャイルド・フレンドリー版(「子ども語訳」)をつくるというのもなかなかむずかしいものです。内容を余すところなく伝えようと思ったら原文よりはるかに長くなってかえって読みにくくなるし、簡潔にしようと思ったら往々にして最低限必要なことが伝わらなくなったり、誤った内容になってしまったりしてしまいます。

かつて児童買春・児童ポルノ法のチャイルド・フレンドリー版づくりを試みた団体もありましたが、ただでさえ法律文というのは慣れていないと読みにくいのに、むずかしそうな言葉をわかりやすく変えただけでほとんど逐語訳にしたものですから、かえって読みにくくなってしまいました。おまけに法律の解釈が誤っているところもありましたし。こういうときは、この法律が何のためにつくられたのか、どういう行為が禁止されているのか、被害を受けたらどうすればいいのかを端的にまとめたほうがいいのにと思ったものです。

要は、原文のエッセンスをつかんだうえで本当に伝えたいこと、伝えるべきことをなるべくわかりやすく書くということなのでしょう。今回も、それぞれの勧告のエッセンスをできるだけ簡潔に伝えることを試みました。いちおう中高生を念頭に置いていますが、むしろ委員会の表現に慣れていないおとなのほうが歓迎するかもしれませんね。これをもとにそれぞれでさらに工夫していただければ幸いです。

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コメント

いつも興味深くブログを拝見しています。実は中国帰国者の会で人権活動について記事を書くことになり、その際の参考としてこのチャイルド・フレンドリー版を拝読しています。というのは、私たちのクライアントかつ会員である帰国者の方々は日本語能力が低いままになることがあるのですが、また、クライアントの主な集団の一つとして帰国者の子どもたちもいることもあって、そんな方々にも人権活動の良さと限界を見出してもらうために簡明な言葉で書こうと考えています。記事にきちんとこの版を参考に作成したと注意書きをしておくつもりです。

投稿: 本田倫太郎 | 2004.06.09 21:21

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