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2004.06.12

■子どもの権利条約と児童労働

今日は児童労働反対世界デーということで、前に国際子ども権利センターの機関紙に連載した「国連・子どもの権利条約と児童労働」をメインサイトに一挙掲載。

有害な児童労働をなくしていくためのとりくみはもちろん大切ですが、18歳未満でも最低就業年齢に達していれば合法的に働けるわけですから、実際に働いている子どもの権利保障もあわせて考えていかなければならないという視点も重視して書いたものです。こういう観点から書かれたものはまだ少ないと思いますので、ご参考までに。

ついでに、いつも不思議に思っていることなのですが、ILO第138号条約(就業の最低年齢に関する条約)と第182号条約(最悪の形態の児童労働の禁止および廃絶のための即時行動に関する条約)の日本語訳はどうしてどこのウェブサイトにも掲載されていないのでしょう。検索しても見つかりませんし、外務省厚生労働省ILO駐日事務所、この問題にとりくんでいるさまざまなNGO、どこのウェブサイトを見ても英文しか載っていません。しかたなく上記原稿でも英文にリンクを張っておきました。

児童労働の実効的な廃止は1998年の「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」で国際労働基準の中核のひとつに位置づけられています。そして、上記の2つの条約は児童労働について考えるさいの基本中の基本文書です。児童労働反対キャンペーンをしようとするなら、だれもが手軽に入手できるようにしておいたほうがいいのではないでしょうか。だれか政府訳のテキストデータをくれればメインサイトに載せてもいいんですが、やっぱりILO駐日事務所に対応してもらいたいものです。

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