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2004.07.24

■子ども白書2004

*日本子どもを守る会(編)『子ども白書2004』草土文化・2004年

今回の特集は「『安心・安全』と希望のゆくえ」。伝統的に保護・福祉アプローチが色濃く出ている白書だけに、昨年の特集「新たな公共性と子どもの自己決定」よりは中身の濃い内容になっています(昨年の白書に関するコメント参照)。更新日記「参院選マニフェスト:公明党」でもちょっと触れた「『学校安全法』要綱案」(日本教育法学会学校事故問題研究特別委員会)も全文収録されていますし、特集以外でも子どもの安心・安全・健康に関わる論考や資料が充実していますので、買って損はないのでは。平野も「国連・子どもの権利委員会による日本の第2回報告書審査:『権利基盤型アプローチ』が今後の条約実施の焦点に」と題する原稿を執筆しています。

個人的には、欧州評議会「ヨーロッパ・スポーツ憲章」と「スポーツ倫理綱領」が改正され、とくに子ども・若者・女性のセクシュアル・ハラスメントと不当な取扱い(abuse)に関する文言が追加されたというコラム(265頁)が目を引きました。国連・子どもの権利委員会の発議で現在進められている「子どもへの暴力」に関する国際研究でもスポーツにおける暴力が検討対象に含まれており、甲子園だインターハイだオリンピックだJリーグだと騒ぐ一方で、もう少しこの問題についても考える必要があるでしょう。

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