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2004.07.31

■新宿エイサーまつり

新宿で開かれたシンポジウムからの帰り、新宿駅東口に立ち寄ると「新宿エイサーまつり」をやっていたので、しばらくうろうろして金武町並里青年会、南風原町津嘉山青年会、琉球國祭り太鼓などのパフォーマンスを楽しんできました。

それにしても最近はすごい沖縄ブームのようで、あちこちで沖縄料理フェアや沖縄物産展をやっています。池袋のジュンク堂書店でも、5月に沖縄関連書籍フェアをやっていました。小規模ながら地方出版社の書籍がそろっていて嬉しい書肆アクセスも、「沖縄県産本ニュース」(PDF)を出しています。

沖縄の文化や食べ物に関心が集まるのはいいことなのでしょうが、書籍フェアはともかく、全体としては開発教育の世界でいう「3F」(フード・ファッション・フェスティバル)現象がここでも表れているのはさびしいかぎり。周知のとおり、日本の国土面積の0.6%にすぎない沖縄県には在日米軍専用施設面積の約75%が集中しており、県の面積の約11%(沖縄本島に限れば約19%)を米軍基地が占めているという現状があります(沖縄県ウェブサイト「沖縄の米軍基地」コーナー参照)。全島地図を見るだけでも米軍施設の多さはわかりますが、4月に沖縄に行って現地を車で走ったり道路地図を見たりすると、あらためてそのすさまじさを感じました。

4月の報告会の二次会で、主催者であるAIPR(琉球弧の先住民族会)のメンバーと高知県出身の若者とのあいだで繰り広げられた大論争を思い出します。彼は、「沖縄に来ればアイデンティティが揺さぶられるんじゃないか」と期待して沖縄に来たそうです。いまひとつ趣旨がよくわからなかったのですが、どうやら、沖縄には米軍基地がたくさんあるからアメリカナイズドされた文化に接することができるのではないかと思っていた模様。AIPRのメンバーが、「だったら高知県に米軍基地を誘致しろ」と突っこんだのも当然でした。かつて反原発運動の世界で広瀬隆(著)『東京に原発を!』(集英社文庫・1986年)という本が広く読まれましたが、各都道府県が平等に負担を負ってから初めて基地の必要性について話をすることができるという主張はあまりにも正当です。

現在、名護市の辺野古では普天間飛行場の移設に反対する座り込みが100日以上に渡って行なわれています(沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団のウェブサイトなど参照)。臨時国会の開会にあわせ、国会前での座り込みも行なわれるようです(Yahoo! Japanニュース「普天間基地移設問題」など参照)。沖縄への関心の高まりが、沖縄の人々に圧倒的に不均等な負担を負わせている状況の緩和にもつながっていってほしいと思います。

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