« ■青少年に有害! | トップページ | ■CRINMAIL590号 »

2004.07.08

■公教育を私物化するな

子どもと教科書全国ネット21のウェブサイトで詳しく紹介されていますが、2005年春に開校する都立初の中高一貫校「東京都立台東地区中高一貫6年制学校」(都立白鴎高校)で「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書が採択されるおそれが強まっているとのこと(都立中高一貫校教科書採択7・20緊急集会のお知らせ参照)。

同校は「日本の伝統文化を理解し、世界の中の日本人としてのアイデンティティをはぐくみ、国際社会で活躍する生徒」の育成を基本計画に掲げ、その推進のための諮問機関として「日本の伝統文化に関する教育推進会議」を設置しています。座長は、「女性を強姦できる体力がないことは男として恥ずべきことだ」とか、「『ゆとり教育』とはできない子を教えず、実直な精神だけを養わせるもの。できない子にかけていたエネルギーをエリート教育にあてる」とか、「イラクで自衛隊が2~3人死ねば、改憲への弾みがついてうれしい」とか、無茶苦茶な発言を連発してきた三浦朱門(元文化庁長官)。東京都教育委員で、「ジェンダーフリー教育のイデオロギー闘争」の排除を「最大の課題」と位置づける米長邦雄(日本将棋連盟専務理事)も委員になっています(更新日記4月13日付「東京都教育ビジョン」参照)。

で、何が「日本の伝統文化」として位置づけられているのかと基本計画の「特色ある教育活動のイメージ図」や会議録を見てみると、邦楽(三味線・和太鼓等も含む)、茶道・華道、囲碁・将棋、伝統演劇などが念頭に置かれているようです。しかも、所掌事項のひとつに「囲碁、将棋の応募基準及びその他日本の伝統文化の募集範囲と応募基準」が挙げられており、なぜか囲碁・将棋が別格扱い。

この貧困な発想には失笑せざるを得ませんし、どう見てもじいさんの趣味(委員名簿を見ると会議関係者に女性はたったひとりしかいない模様)を孫にむりやり押しつけているとしか思えず哀れみすらわいてきますが、だからと言って都教委の好き勝手にさせるわけにもいきません。「つくる会」の教科書が採択されないようにすることはもちろんですが、こうした公教育の私物化にも、多種多様な伝統文化に携わる人たちとも協力しながら疑問を呈していくことが必要です。

|

« ■青少年に有害! | トップページ | ■CRINMAIL590号 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10627/929376

この記事へのトラックバック一覧です: ■公教育を私物化するな:

« ■青少年に有害! | トップページ | ■CRINMAIL590号 »