« 2005年2月 | トップページ | 2005年4月 »

2005.03.29

■シェルター・女たちの危機

■シェルター・女たちの危機

*かながわ・オンナのスペース“みずら”(編)『シェルター・女たちの危機:人身売買からドメスティック・バイオレンスまで“みずら”の10年』明石書店・2002年

1990年に設置された“みずら”の設立経緯、運営方法、利用者の特徴などが実によくまとめられた本。「安心と安全の提供」、「自己決定へのサポート」および「自己決定した人を支えるサポート」(25頁)という透徹した理念にもとづく活動に、敬意を表します。

続きを読む "■シェルター・女たちの危機"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.03.26

■人身売買をなくすために

*JNATIP(編)『人身売買をなくすために:受入大国日本の課題』明石書店・2004年

人身売買(取引)の基本的解説書としては京都YWCA・APT(編)『人身売買と受入大国日本:その実態と法的課題』(明石書店・2001年)がありますが(分野別本棚も参照)、これはその続編として位置づけてよいでしょう。JNAPTIP(Japan Network Against Trafficking In Persons、人身売買禁止ネットワーク)とは、2003年10月に設立されたNGO・法律家・研究者のネットワーク。法的にもさすがにしっかりした内容で、人身売買(人身取引)について国際法上どのような対応が求められているかがよくわかります。

続きを読む "■人身売買をなくすために"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.25

■改正児童買春・児童ポルノ禁止法

*森山真弓・野田聖子(編著)『よくわかる改正児童買春・児童ポルノ禁止法』ぎょうせい・2005年

昨年(2004年)に改正された児童買春・児童ポルノ禁止法について、前著の編者だった森山議員に加え、改正で中心的役割を果たした野田議員も加わって解説を行なった本。制定・改正に至る経緯も詳しく、立法者の見解を知るうえでも必須文献でしょう。数はそれほど多くありませんが関連の判例にも言及してあり、たとえば国外犯処罰規定による有罪判決も5例紹介されています(213~214頁)。参考資料も充実していますが、横浜会議(2001年12月)で採択された「横浜グローバル・コミットメント2001」は収録してあるのに「子ども・若者アピール」が収録されていないのは、本文ではちゃんと言及してあるだけに残念でした。

改正の過程で指摘されたさまざまな問題点(たとえば平野の意見書参照)についても、Q&Aでなるべく回答を示そうと試みられています。もっとも、基本的には野田聖子「「法律案について寄せられた疑問・疑念について Q&A」(PDF)を超えるものではなく、平野が民主党レジュメでさらに指摘したことには答えられていません。

続きを読む "■改正児童買春・児童ポルノ禁止法"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.24

■CRINMAIL663号

3月24日付CRINMAIL663号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

南アジア:津波から90日〔ニュース〕 ユニセフ本部の「津波から90日:特別レポート」コーナー参照。なお(財)日本ユニセフ協会による日本語情報も参照。
参加:子どもと国別行動計画〔出版物〕 セーブ・ザ・チルドレンによる「NPA(国別行動計画)ブリーフィング」3号(PDF)。カナダとペルーのNPA策定、香港における国連・子どもの権利委員会への報告書作成、子どもへの暴力に関する国連研究(スペイン)、ルーマニアで開かれたイベント等における子ども参加を取り上げている。次号は国・地方レベルの政策論議への子ども参加(障害児の参加を含む)に焦点を当てる予定。
世界児童虐待反対デー:NGO連合〔申請募集〕 2005年世界児童虐待反対デー(11月19日)のためのNGO連合に参加したい団体は世界女性サミット財団登録コーナーから6月1日までに申請を。
苦情申立て手続:苦情申立てと子どもの権利〔調査〕 子どもの権利NGOが既存の国際的苦情申立て手続をなかなか利用しないのはなぜか、子どもの権利条約にもとづく苦情申立て手続を設置する利点はあるか等についての調査が進行中。……

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.22

■CRINMAIL662号

3月22日付CRINMAIL662号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

国連改革:人権強化のための国連事務総長イニシアチブ〔報告書〕 国連事務総長報告書「いっそう大きな自由のもとで:万人のための開発、安全保障および人権に向けて」(In Larger Freedom: Towards Development, Security and Human Rights for All)。
命のための水の10年:安全な水へのアクセスを優先課題に 3月22日の「世界水の日」から「『命のための水』国際の10年」が開始された。……詳細は国連ウェブページ参照。2004年国連総会決議の日本語訳(国連広報センター)も参照。
国連人権委員会:第61会期〔国連イベント〕 2005年3月14日~4月22日、ジュネーブにて。詳細はCRINの関連コーナーおよび国連人権高等弁務官の関連コーナーを参照。
北アイルランド:子ども・紛争・メディア〔セミナー〕 詳細はINCORE(アルスター大学国際紛争研究所)のウェブサイト参照。
国連暴力研究:欧州・中央アジア地域協議参加者募集
女子の虐待・ネグレクト:カナダ・アート・プロジェクト〔参加者募集〕 詳細はGrowing Up XXのウェブサイト参照。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.17

■CRINMAIL661号

3月17日付CRINMAIL号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

ジンバブエ:国際援助から見過ごされる子どもたち〔ニュース〕 出典:ユニセフ 記事全文
貧困:子ども主導の団体がグローバル・キャンペーンを開始〔ニュース〕 詳細は Global Call to Action against Poverty のウェブサイト参照。
英国:子どものウェルビーイングを向上させる必要〔出版物〕 セーブ・ザ・チルドレン英国とヨーク大学による報告書 "The well being of Children in the UK"。
セーブ・ザ・チルドレン連盟:上級プログラム・アドバイザー〔求人〕
クリスチャン・チルドレンズ・ファンド:コンソーシアム・コーディネーター〔求人〕

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.15

■CRINMAIL660号

3月15日付CRINMAIL660号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

国連人権委員会:ダブル・スタンダードで掘り崩される委員会〔ニュース〕 出典:ファイナンシャル・タイムズ(ロンドン) 記事全文
国連暴力研究:最新情報〔ニュース〕 子どもへの暴力に関する国連研究についてはNGO国連それぞれの公式サイトを参照。
家族間暴力:子どもへの暴力を終わらせる国連キャンペーン〔ニュース〕 子どもへの暴力に関する国連研究の欧州・中欧アジア地域協議をきっかけに "Stop Violence Against Children. Act Now" と題するキャンペーンが開始。…… WHOリリース
性的搾取:顧客の責任〔出版物〕 セーブ・ザ・チルドレン・スウェーデンによる報告書 "The Client Goes Unnoticed"。
出生登録:5億人の子どもが登録されないままに〔出版物〕 PLANによる報告書 "Universal Birth Registration - a Universal Responsibility"。PLANによるキャンペーンサイトも参照。
フコーニ財団:プログラム資金調達担当者〔求人〕

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年2月 | トップページ | 2005年4月 »