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2005.04.30

■奈良県「子どもを犯罪の被害から守る条例(案)」

奈良県警が「(仮称)子どもを犯罪の被害から守る条例(案)」についての意見募集を行ないます(5月2日~20日)。昨年11月の「女子児童被害にかかる誘拐・殺人並びに死体遺棄事件」の教訓を踏まえ、「すべての子どもが犯罪に巻き込まれることのない安全で安心なまちづくりを進めることが求められて」いるからだそうです。

昨年の事件をきっかけに、ご遺族の苦しみはもとより、住民の不安も相当に高まっているであろうことは理解しているつもりです。しかしだからこそ、子どもが安心して暮らせるまちをどうすれば築いていけるのか、幅広い視点から冷静に議論する必要があります。アリバイ作りのようにあわてて条例を制定するのは、子どものことを本当に考えているのではなく、おとなが自己満足を求めているだけです。条例案を読むかぎり、子どもの安全・安心をまともに考えているとはとても思えません。

さしあたり、いくつかコメントしておきます。提出期限の20日までにはもう少し時間的余裕ができるはずですし、県民でなくても意見は出せるようなので、必要に応じて追加・修正して提出するつもりです。

追記(7月23日):残念ながら条例案は6月30日にほぼ原案通りで可決され、7月1日からさっそく施行されました(第3章の犯罪化規定については10月1日)。奈良県警のウェブサイトに条例の概要および全文(PDF)が掲載されています。「パブリックコメントの実施結果について」を見ると、以下のコメントにもある程度は配慮してくれたようですが、その実効性や適正な運用については十分に検証していく必要があると思っています。】

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2005.04.28

■CRINMAIL673号

4月28日付CRINMAIL673号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

ミレニアム開発目標:子どもの権利に対するEUの貢献〔報告書〕 セーブ・ザ・チルドレンの報告書 "We Don't Do Childhood Poverty - We Do Large Roads! - The EU, the Millennium Development Goals and Children"(PDF)は、世界最大のドナーであるEUが開発途上国の子どもに焦点を当てた政策をほとんど有していないと指摘。…… 要約版もあり(PDF)。
子どもの権利条約:評価〔会議〕 詳細はこちら
子どもと武力紛争:軍の責任〔本〕 Jenny Kuper, Military Training And Children In Armed Conflict: Law, Policy And Practiceは子どもに関わる軍隊要員の責任について解説。…… 本の紹介(PDF)
子どもとインターネット:子どもの展望は親次第〔報告書〕 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの研究プロジェクト UK Children Go Online が最終報告書 'UK Children Go Online: Final report of key project findings' を発表。これまでの報告書は上記ウェブサイトの Reports から入手可能。
緊急事態における教育:最低基準の評価〔アンケート〕 「緊急事態、慢性的機器および早期復興における教育に着いての最低基準」についてはInter-Agency Network on Education in Emergencies(INEE)のウェブサイトの該当ページ参照。
体罰:米国・体罰追放デー〔参加の呼びかけ〕 詳細はSpankOut Day USA のページ参照。
情報:キッズアクティブIBCR(国際子どもの権利局)/よりよいケアのためのグローバル・ネットワーク(CARE〔求人〕

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2005.04.27

■CRINMAIL(RBP)10号

4月28日付CRINMAIL:RBP(権利基盤型プログラミング)10号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。CRIN「プログラミングに対する人権基盤型アプローチ」のページも参照。

セーブ・ザ・チルドレン:権利基盤型アプローチの採用・実施における進展の評価〔研究〕
子どもの権利:何が違うのか? 権利基盤型プログラミングにおける子どもへの焦点の意味合い〔ペーパー〕
権利と水:市民行動プロジェクト 「『命のための水』国際の10年」を機に WaterAid が立ち上げたプロジェクト。詳細はこちらのニュース参照。
司法制度:刑務所に住む乳幼児〔情報募集〕 クウェーカー国連事務所が、母親とともに刑務所で暮らす乳幼児についての研究(PDF)をもとに法規・政策等のガイドライン案(PDF)を作成し、意見を募集中。
CRIN:プログラミングに対する権利基盤型アプローチについての執筆ガイドライン〔情報募集〕

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2005.04.26

■CRINMAIL672号

4月26日付CRINMAIL号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

武力紛争における女子:女子は戦争の最大の犠牲者〔報告書〕 セーブ・ザ・チルドレン英国による報告書 'Forgotten Casualties of War: Girls in Armed Conflict'(PDF)。
教育:教育のためのグローバル・アクション・ウィーク〔キャンペーン〕 4月24~30日のアクション・ウィークは「友達を学校へ」がテーマ。詳細は教育のためのグローバル・キャンペーンのウェブサイト参照。
司法制度:刑務所に住む乳幼児〔情報募集〕 クウェーカー国連事務所が、母親とともに刑務所で暮らす乳幼児についての研究(PDF)をもとに法規・政策等のガイドライン案(PDF)を作成し、意見を募集中。
アルバニア:条約実施のための総括所見の活用〔イベント〕 詳細はこちら
英国:子どもの権利教育・シティズンシップ教育〔報告書〕 ユニセフ国内委員会・英国による Citizenship Education Monitoring Project の最終報告書 "Citizens All? Children's Rights and Citizenship Education"(PDF)。これまでの報告書は上記ウェブサイトから。
*苦情申立て手続:苦情申立てと子どもの権利〔調査〕 子どもの権利NGOが既存の国際的苦情申立て手続をなかなか利用しないのはなぜか、子どもの権利条約にもとづく苦情申立て手続を設置する利点はあるか等についての調査が進行中。……
子ども・家庭・国:国は親になれるか?〔会議〕 ロンドン大学教育学部主催の会議

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2005.04.21

■CRINMAIL671号

4月21日付CRINMAIL671号は国連人権委員会特集です。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

一括決議:国連人権委員会、子どもの権利に関する決議を採択 決議の構成は、前文、第1部(子どもの権利条約等の実施)、第2部(子どもの権利の保護・促進ならびにとくに困難な状況に置かれた子どもを含む子どもに対する差別の禁止)、第3部(子どもの売買・子ども買春・子どもポルノグラフィーの防止および根絶)、第4部(武力紛争の影響を受ける子どもの保護)および第5部(フォローアップ)。米国は、子どもの権利条約の重要性に言及した箇所、国際刑事裁判所の貢献を認識した箇所、異なる国々に住む親子が接触を維持する権利を扱った箇所等について修正を提案したが、賛成1(米国)・棄権1(パキスタン)で否決された。……さらに詳しくはこちらを参照。NGOによる対案(MSワード)も参照。
テーマ別決議:アフリカにおける子どもの誘拐/教育への権利 国連人権委員会は、「アフリカにおける子どもの誘拐」に関する決議 (E/CN.4/2005/L.35/Rev.1) と「教育への権利」に関する決議 (E/CN.4/2005/L.23) も採択。後者については、教育への権利に関する特別報告者報告書も参照。
全体会:議題項目13(子どもの権利) 国連人権委員会のデイリーサマリー、委員会に提出された報告書NGOの声明、OHCHR(国連人権高等弁務官事務所)の関連ページなど参照。

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2005.04.20

■児童虐待防止法の成立過程

(1)太田誠一ほか(著)『きこえますか子どもからのSOS:児童虐待防止法の解説』ぎょうせい・2001年
(2)石田勝之(著)『子どもたちの悲鳴が聞こえる―児童虐待防止法ができるまで』中央公論事業出版・2005年

(1)は児童虐待防止法の制定に関わった主だった議員が名を連ねた本。第2章でひととおりの逐条解説はなされているものの、「解説」とはほとんど名ばかりの資料集です。参考人陳述や国会審議録が収められていて確かに資料集としては有益ですが、議員が著者として名を連ねるのならば、各議員が何を考えどのように行動したのかせめて一言ずつぐらい書いてほしかったし、論点ごとに審議録を整理するぐらいの手間もかけてほしかった。審議録には発言者の肩書きさえ記されておらず、著しく不親切な本作りです。

それを補ってくれるのが、出たばかりの(2)。衆議院・青少年特別問題委員会で児童虐待問題に関する集中審議が行なわれていたときに委員長を務め、「児童虐待防止法の生みの親だとひそかに自負している」(234頁)のになぜか(1)には名を連ねていない著者によるドキュメントです。まあ「俺が、俺が」で鼻白む箇所も散見されますが、実際著者が法制定の牽引力になった面も大きいようですし、(1)ではうかがい知れない理事懇等でのやりとりも(一方的な記述だと反発する議員もあるかもしれませんが)再現されていて興味深い内容であることは確か。

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2005.04.19

■CRINMAIL670号

4月19日付CRINMAIL670号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。なおバックナンバーに660号661号追加しました。

世界開発指標:取り残される数百万人の子どもたち〔報告書〕 世界銀行による報告書
教育:G7諸国、資金援助で最低ランクに〔報告書〕 教育のためのグローバル・キャンペーン(GCE)が発表した「成績表」で、米国はオーストリアとともに「F」の最低ランクに。G7諸国のうち5か国は下位にランクし(ちなみに日本は15位)、総合成績は「D」。「A」がついたのはノルウェーとオランダだけ。…… 出典:教育のためのグローバル・キャンペーン 報告書要旨・全文
体罰:建設的な子どものしつけに向けて〔報告書〕 ユネスコ(国連教育科学文化機関)が報告書 "Eliminating
Corporal Punishment - The Way Forward to Constructive Child Discipline
" を発表。…… 
子どもと法律:アジア太平洋地域会議〔イベント〕 シンガポール法律家協会とLAWASIA(アジア太平洋法律家協会)による地域会議。詳細はこちら
子どもとメディア:子どもの権利モニタリング・プロジェクト〔ウェブサイト〕 南部アフリカの人権NGO「メディア・モニタリング・プロジェクト」が、子どもがニュース報道でどう扱われているかをモニターする「子どもとメディアのエンパワーメント」プロジェクトを実施中。……
カナダ:観光における子どもの性的搾取を終わらせる若者イニシアチブ〔行動呼びかけ〕 カナダの若者が「エア・カナダ・イニシアチブ」を開始し、旅行者による子どもの性的搾取に警告を発するビデオを機内で流すようエア・カナダに求めるためにカナダ全土からの署名を募集中。……
性的搾取:アニメを使って子どもたちを援助〔参加の呼びかけ〕 フィリピンのNGO「ステアウェイズ財団」が、性的搾取・虐待についての子ども向け啓発アニメ "Daughter, A Story of Incest" に続き、ペドフィリアの問題を扱った "A Good Boy" を製作中。他の言語への吹替え等を呼びかけ中。……詳細は Creative Advocacy のウェブサイトを参照。

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2005.04.18

■CRINMAIL(武力紛争)85号

新たに「CRINMAIL:子どもと武力紛争・避難」についても紹介を開始します。今回は4月19日付送信の85号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

ネパール:反政府勢力の要求で私立学校閉鎖〔ニュース〕 出典:ロイター
スーダン:人権状況に関する独立専門家報告書〔報告書〕 出典:国連ニュース/ヒューマンライツ・ウォッチ 報告書(Report of Emmanuel Akwei Addo, independent expert on the situation of human rights in the Sudan, E/CN.4/2005/11, 2/28/2005)はOHCHRウェブサイト国連人権委員会コーナーDocumentationの Reportsより。 アムネスティ日本のスーダン危機最新ニュースも参照。
西アフリカ:行き場のない元戦闘員が新たな紛争のために最徴募される〔報告書〕 ヒューマンライツ・ウォッチの報告書
女子と武力紛争:ジェンダー・平和・安全保障アジェンダ〔報告書〕 カナダ平和構築調整委員会・ジェンダーと平和構築作業部会の報告書
バングラデシュ:宗教を理由とするアフマディーヒトへの暴力〔ニュース〕 背景情報:アムネスティ・インターナショナルニュースリリース
心理社会的問題:武力紛争の影響を受ける子どもに関するリソース〔ウェブサイト〕 The Coalition to Stop the Use of Child Soldiersが新たにPsycho Social Webpageを開設。……
国連スーダン派遣団:子どもの保護アドバイザー〔求人〕 国際専門職および国際ボランティアの各募集要項参照。

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2005.04.14

■CRINMAIL669号

4月14日付CRINMAIL669号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

ジンバブエ:子どもの栄養不良の危機的水準が明らかに〔ニュース〕 出典:IRIN 記事全文
母子保健:命を救うために新たなアプローチが必要〔報告書〕 WHOが「世界保健報告2005」で母子の健康に対する「連続的ケア」(continuum of care)アプローチを提唱。……The World Health Report 2005 - Make every mother and child count
フィリピン:性搾取目的での子どもの人身取引〔報告書〕 ECPATフィリピンによる報告書Endangered Generation: Child Trafficking in the Philippines for Sexual Purposes。こちらを参照。
排除される子どもたち:欧州助成プログラム〔セミナー〕 こちらを参照。
HIV/AIDS:親をなくした子どもおよび権利侵害を受けやすい立場に置かれた子どもに関するリソース〔ウェブサイト〕 Orphans and other vulnerable children support toolkit
子どもと武力紛争:心理社会的問題〔ウェブサイト〕 The Coalition to Stop the Use of Child Soldiersが新たにPsycho Social Webpageを開設。……

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■堂本暁子のDV施策最前線

*堂本暁子(著)『堂本暁子のDV施策最前線』新水社・2003年

国会議員時代にDV法の制定に取り組み、千葉県知事になってからは自治体におけるその施行に力を尽くしてきた著者による記録。法の制定過程と千葉県における実施状況が生き生きと描かれています。法律にもとづき各都道府県に設置された「配偶者暴力相談支援センター」を、「対象を“配偶者”だけではなく、すべての女性に広げたかった」という理由で「女性サポートセンター」という名称にしたこと(5頁)、県で実施した「女性への暴力実態調査」で男性も調査対象に加え、「自らの加害体験を率直に答えている」という成果を生み出したことなどは著者らしさが表れているというべきでしょう(82頁)。

巻末に収録された千葉県企画部男女共同参画課「配偶者等からの暴力を受けている女性を支援するために:DV関係機関対応マニュアル」も、よくできています。とりあえず自治体関係者には読んでほしい1冊。

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2005.04.12

■CRINMAIL668号

4月12日付CRINMAIL668号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。なお、バックナンバーのうち662号663号も掲載しました。新しいものから順次掲載していきます。

国連人権委員会:子どもの権利週間終了〔ニュース〕 国連人権委員会のデイリーサマリーやブリーフィング・サイドイベント・全体会等の報告はこちらを参照。さらに詳しくはCRINの関連コーナーおよび国連人権高等弁務官の関連コーナーを参照。また、子どもへの暴力に関する国連研究についてはNGO国連それぞれの公式サイトを参照。
パキスタン:120万人のストリートチルドレンが遺棄・搾取の対象に〔ニュース〕 出典:ワールド・ビジョン中東/東欧事務所
条約モニタリング:NGOによる総括所見の活用〔出版物〕 子どもの権利条約のためのNGOグループがまとめた9か国(バングラデシュ、カナダ、グルジア、ドイツ、インド、ジャマイカ、オランダ、ニュージーランド、パキスタン)のケーススタディ。 報告書(PDF)
子どもの保護:子どもとともに働く専門家のためのツールキット〔出版物〕 英国のチャイルドホープUKコンソーシアム・フォー・ストリートチルドレンによる、警察およびNGOそれぞれのためのツールキット。ダウンロードはこちらから。
チャイルド・トゥ・チャイルド・アプローチ:ファシリテーター講座〔イベント〕 講座詳細
国連スーダン派遣団:子どもの保護アドバイザー〔求人〕 国際専門職および国際ボランティアの各募集要項参照。

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2005.04.06

■CRINMAIL667号

4月7日付CRINMAIL667号も国連人権委員会特集です。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

コフィ・アナンの演説:改革しなければ国連の信頼性が危機に〔ニュース〕 演説全文
国連暴力研究:問題の特定とNGO・子ども参加〔イベント〕 国連人権高等弁務官事務所と子どもの人権コーカスがそれぞれ子どもへの暴力に関する国連研究に関する会合を開催。……同研究について詳しくはNGO国連それぞれの公式サイトを参照。サイバースペース等における暴力についての情報呼びかけ、セーブ・ザ・チルドレン南・中央アジアが作成した同研究への子ども参加に関するディスカッション・ペーパー(PDF)、東欧・中欧地域協議への子ども・若者参加の呼びかけなども参照。研究の最終報告書は2006年の国連総会に提出される予定。
少年司法:改革への注目をどのように国際的舞台で集められるか〔イベント〕 上記国連研究の一貫として、NGOが少年司法における暴力についてのサイドイベントを開催。……少年司法関連の資料はCRINのテーマデスク(少年司法)参照。
子どもポルノ:インターネット上の子どもポルノとの闘い〔イベント〕 NGOが標記テーマのサイドイベントを開催。セーブ・ザ・チルドレンのホットライン・プログラム代表は、インターポールが作成した2万人の被害児童データベースのうち素性がわかって支援を提供できたのは297人にすぎないと指摘。……子どもの性的搾取に関わる概念をNGOが整理した報告書"Semantics or Substance?"(PDF)、標記テーマに関する国連特別報告者の報告書(2005年)、人権に関する多国籍企業等の責任についての規範、ECPAT等による新たなキャンペーンサイトMake-It-Safe等も参照。
国連特別報告者:人身取引と拷問〔情報募集〕 子どもの人権コーカスがとくに女性および子どもの人身取引に関する特別報告者および拷問に関する特別報告者と会合。……
情報サービス:CRINとサブグループ〔情報源〕 国連人権委員会に関するデイリーサマリーほか、国連人権委員会第61会期に関するCRINの情報はこちらを参照。メールで情報を受け取りたい人はこちらから。国連人権高等弁務官事務所ウェブサイトの国連人権委員会コーナーも参照。

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2005.04.05

■CRINMAIL666号

4月5日付CRINMAIL666号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

子どもの人身取引:議員は搾取から子どもを保護しなければならない〔ニュース〕 ユニセフとIPU(列国議会同盟)によるハンドブックCombating Child Trafficking(PDF)の発刊を機会に、ユニセフ事務局長のキャロル・ベラミー氏がIPU総会で演説。…… プレスリリース 演説全文 なお、子どもの保護、最悪の形態の児童労働、女性差別撤廃条約、HIV/AIDSと人権等のテーマに関する各種議員向けハンドブックはIPUウェブサイトのハンドブックコーナー参照。
スーダン:国連安保理、ダルフールでの人権侵害を国際刑事裁判所に付託〔ニュース〕 出典:ヒューマンライツ・ウォッチ なおアムネスティ・インターナショナル日本が翻訳したニュースリリースも参照。
子どもとメディア:バーチャル・ワールドにおける暴力〔情報募集〕 子どもへの暴力に関する国連事務総長研究編集委員会が、バーチャル環境において/を通じて子どもに与えられる害についての情報を募集中。インターネットおよびWWW、オフラインの電子ゲーム、ウェブカメラおよび携帯電話ならびにさまざまな形態のメディア(娯楽メディアを含む)についての情報がとくに求められる。情報の収集・分析等の調整はECPATインターナショナルが担当。…… 記事全文 ECPATインターナショナルによるコンセプトペーパー(PDF)
子どもとメディア:南・中央アジアにおけるとりくみの地域マッピング〔情報募集〕 セーブ・ザ・チルドレンによるとりくみ。……
緊急事態下の子ども:紛争・天災の影響を受けた子どもたちの保護〔出版物〕 スマトラ沖地震および津波との関連も踏まえ、セーブ・ザ・チルドレンが緊急事態下の子どもの保護に関するポリシー・ブリーフ(PDF)を発行。「危機において子どもを保護することは、あらゆる緊急事態対応のあらゆるレベルで最優先課題とされなければならない」として、とくに(1)身体的被害、(2)搾取およびジェンダーにもとづく暴力、(3)心理社会的苦痛、(4)武装集団への徴用、(5)家族分離、(6)強制移住に関わる虐待、(7)質の高い教育へのアクセスの否定から保護する必要性を指摘。
有害物質濫用:若者とドラッグ2005〔地域会議〕 会議詳細(PDF)
SOS-KINDERDORF INTERNATIONAL:地域ディレクター〔求人〕

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2005.04.04

■CRINMAIL665号

3月31日付CRINMAIL664号は国連人権委員会特集です。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。なおCRINによる国連人権委員会デイリーニュースも参照。

教育に対する権利:男女の子どもの教育に対する権利基盤型アプローチ〔報告書〕 教育に対する権利についての特別報告者、ベルノール・ムニョス・ビジャロボス氏(コスタリカ)が人権委員会に報告書を提出。2004年8月にトマチェフスキー氏に代わって特別報告者に任命されたことから、今回の報告書では今後3年間の活動計画を提示。とくに教育における差別に焦点を当てていくとしている。一連の報告書はこちらを参照。次回報告書では女子の教育に対する権利を取り上げる予定とのこと。NGOを対象としたブリーフィングでは、教育に対する権利と子どもの権利一般との関係を描き出したいとして、(1)教育の目的、(2)教育へのアクセス、(3)質、(4)参加、(5)多様性、(6)最善の利益、(7)公共政策向上のためのモニタリングの必要性を強調した。
食糧に対する権利:新生イラクで「飢える」子どもたち〔報告書〕 食糧に対する権利についての特別報告者、ジーン・ジーグラー氏(スイス)が人権委員会に報告書を提出。……出典:BBCニュース

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2005.04.03

■CRC選択議定書批准

更新をさぼっていたのですでに古い話になってしまいましたが、子どもの権利条約の2つの選択議定書を日本はすでに批准しています。批准日は、「武力紛争への子どもの関与に関する選択議定書」(政府訳PDF)が2004年8月2日、「子どもの売買、子ども買春および子どもポルノグラフィーに関する子どもの権利条約の選択議定書」(政府訳PDF)が2005年1月25日です。

発効はそれぞれ批准から1か月後、第1回報告書の提出はそれから2年以内なので、報告書提出期限はそれぞれ2006年9月と2007年2月ということになります。子どもの権利条約本体の第3回報告書がいつ提出されるかにもよりますが、おそらくまとめて審査ということになるのではないでしょうか。

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2005.04.02

■CRINMAIL664号

とりあえずCRINMAILの紹介から本ウェブログの更新を再開します。昨年後半以降のものも順次掲載(ここで告知します)。今日は3月29日付CRINMAIL664号より。過去の記事(Archives)および購読登録はこちらから。

南アジア:インドネシア地震の死者数1000人に達する可能性〔ニュース〕 出典:Alertnet 記事全文
南アジア:国連機関、迅速に地震後の救援活動を開始〔ニュース〕 出典:国連 記事全文
参加:南・中央アジアにおける女子・男子の参加に関する批判的視点〔論文募集〕 詳細はChildren, Youth and Environment募集要項参照。
アルメニア:買春と子どもポルノ〔ニュース〕 アルメニアが3月19日に「子どもの売買、子ども買春および子どもポルノグラフィーに関する子どもの権利条約の選択議定書」(政府訳PDF)を批准。締約国数89へ。……出典:ユニセフ
ウガンダ北部:善意で敷き詰められた地獄への道が?〔特集記事〕 反政府勢力「神の抵抗軍」による子どもの拉致についての記事。著者:Fawzia Sheikh(Inter Press Service/Johannesburg) 記事全文

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2005.04.01

■福岡県甘木市に転居して

ホームページでは2月23日に告知しましたが、2月13日に福岡県甘木市に引っ越しました。ダイヤルアップの接続状況がきわめて悪く、メールと最低限必要な情報検索以外はインターネットに接続する気にならなかったのですが、光ファイバーもようやく開通しましたので、ぼちぼちウェブの更新を再開します。

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