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2006.04.10

■乳幼児期における子どもの権利

国連・子どもの権利委員会の一般的意見7号(乳幼児期における子どもの権利の実施)の日本語訳掲載。同じテーマで開催された一般的討議の勧告よりも、包括的で具体的なものになっています。(1)乳幼児の権利主体性を強調していること、(2)親のエンパワーメントの必要性をこれまでよりも踏み込んだ表現で指摘していることをはじめ、日本に対して勧告された「権利を基盤とするアプローチ」が全編を貫く内容です。「権利を基盤とする」視点などほとんどない日本の「少子化対策」を抜本的に見直すうえでも、広く共有されるべき文書と言えるでしょう。

一般的意見7号については、『いんふぉめーしょん 子どもの人権連』100号(2006年1月)のほか、ヒューライツ大阪のニュースレター『国際人権ひろば』65号にも解説を書いており、後者はそのうちヒューライツ大阪のウェブサイトで見られるようになる予定です〔6月18日追記:見られるようになりました。「国連・子どもの権利委員会、一般的意見7で乳幼児の権利主体性を強調」参照〕。子ども情報研究センターの『はらっぱ』2006年5月号(近刊)にも解説を執筆しましたので、ご関心のある方はどうぞ。

なお、一般的意見でも参照されているランズダウンの『子どもの発達しつつある能力』(G. Lansdown, The Evolving Capacities of the Child, Florence: UNICEF Innocenti Research Centre, 2005)については、こちらで目次等を紹介しています。

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コメント

掲載おつかれさまです。某講座でアナウンスがあって以来、心まちにしておりました。川崎での権利条例作成過程で、抜け落ちてしまった”乳幼児期”課題(自己課題)を、自分なりに、なんとか決着付けたいと思います。色々参考にさせて頂きます。有難うございました。(追伸)平野さんも、これから、忙しくなるかと思いますが、お体お気をつけて。

投稿: い | 2006.04.14 01:50

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