■30代未婚男
*大久保幸夫・畑谷圭子・大宮冬洋(著)『30代未婚男』NHK出版(生活人新書185)・2006年
本書でいう「30代未婚男」とは「一度も法律上の結婚を経験していない30~39歳の男性」(4頁)を指しており、事実婚しか経験していない平野も該当します。本書で槍玉にあげられている「30代未婚男」の当事者としては、困った本だとしか言いようがありません。男性の未婚化が進む理由についての分析にはそれなりの妥当性もあるかもしれませんが(もっとも西野坂学園時報「醜悪なるおやぢイズムの檻にはまる大久保幸夫」を読むとやはり的外れな指摘が多いようです)、けっきょくはライフスタイルの多様化に対するバックラッシュの役割を担っていると言うことができます。森昭雄(著)『ゲーム脳の恐怖』(2002年、コメントはこちら)といい、NHK出版の生活人新書は「トンデモ本」の宝庫だという評価も高まりつつあるようですが、さもありなん。
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