■子どもの権利委員会:障害児の権利
国連・子どもの権利委員会の一般的意見9号(障害のある子どもの権利)の日本語訳を掲載。10月17日に国連人権高等弁務官ウェブサイト・子どもの権利委員会コーナーで公開されましたので、障害児・者をとりまく厳しい情勢を踏まえて急ぎ翻訳しました。近々国連総会での採択が予想されている障害者権利条約の実施にも影響を及ぼすはずの文書です。
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国連・子どもの権利委員会の一般的意見9号(障害のある子どもの権利)の日本語訳を掲載。10月17日に国連人権高等弁務官ウェブサイト・子どもの権利委員会コーナーで公開されましたので、障害児・者をとりまく厳しい情勢を踏まえて急ぎ翻訳しました。近々国連総会での採択が予想されている障害者権利条約の実施にも影響を及ぼすはずの文書です。
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国連・子どもの権利委員会の要請をきっかけとして「子どもに対する暴力」についての国連事務総長研究が進められてきたことはかねてからお伝えしているとおりですが、その最終報告書がようやくまとめられ、10月11日(ニューヨーク時間)に国連総会第3委員会でパウロ・セルジオ・ピネイロ氏によるプレゼンテーションが行なわれます。プレゼンに先立ち、勧告を含む「結論」部分の抄訳を掲載。
追記(10月21日):報告書全体の概要については(財)日本ユニセフ協会のプレスリリース「国連 初の『子どもに対する暴力 調査報告書』を発表」がよくまとまっています。
勧告の内容についてはいずれどこかでコメントしたいと思いますが、当面の焦点は、子どもに対する暴力に関する国連事務総長特別代表の任命(勧告パラ120~123)を国連総会が認めるかどうかというところでしょう。子どもと武力紛争の問題についてはすでに特別代表が任命され、大きな成果を挙げています。
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*中島早苗・野川未央(著)『フィリピンの少女ピア:性虐待をのりこえた軌跡』大月書店・2006年
8歳からセックスワーカーになった少女がフィリピンのNGO「プレダ基金」に出会って立ち直り、子どもの権利のためのスポークスパーソンとして活動するようになるまでの軌跡を描いた本。著者のお2人は、平野が今年度(2006年度)から顧問を務め始めたフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの事務局スタッフです。性的搾取のひとつの現実を知るというだけではなく、被害を受けた子どもの支援のあり方を考えるうえでも参考になる本。本書の主人公、ピア・コーベラさんは10月後半から11月にかけて来日し、東京・大阪・九州(北九州・熊本)で講演する予定です(講演日程)。
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*藤原章生(著)『絵はがきにされた少年』集英社・2005年
『フィリピンの少女ピア』のあとがき(こちらを参照)では、最後にいわゆる「災害ポルノグラフィー」(disaster pornography)にも言及しておきました。定まった定義がないようなので、とりあえず、「第三世界の紛争や天災の悲惨さばかりを取り上げ、『開発途上国の人々は無力である』『自分たちで問題を解決することができない』といったイメージを知らず知らずのうちに植えつけるような報道を批判する表現」と定義してあります。
このような問題意識を持っていたおり、本書を手にとってほっとする思いを感じました。毎日新聞の記者によるアフリカの状況のスケッチですが、読者受けするわかりやすいストーリーではなく、アフリカの地に暮らす人々のなまの姿を淡々と描き出すところに好感が持てます。それは、著者が持つ次のような性向に由来しているのでしょう(引用文中の「/」は原文の改行箇所を指す、以下同)。
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*落合恵子ほか(著)/ECPATネットワーク(協力)『小さな手、折れた翼:子どもの性的搾取・虐待をなくすために』国土社・2000年
『フィリピンの少女ピア』のあとがき(こちらを参照)では、性的搾取の被害を受けた子どもについて「(粉々に)壊れてしまった」とか「(精神的に)殺された」と決めつけることの問題性についても指摘しました。その問題性を体現しているひとつの例が、本書です。不覚にも最近まで存在を知らなかったのですが、たまたま図書館で見かけたので読んでみました。現在売られているのは横浜会議(2001年12月)後に出版された増補版ですが、そちらは読んでいないので、以下の記述は旧版にもとづくものです。
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