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2008.01.17

■子どもと健康の世界地図

例によって平野の訳書のご紹介です。そろそろ出版されます。

*ブルース・ゴードンほか(著)/平野裕二(訳)『子どもと健康の世界地図:劣悪な環境に置かれた子どもたち』丸善・2008年(原著2004年)

原題は「世界を受け継ぐ:子どもの環境と健康の世界地図」(Inheriting the World: the Atlas of Children's Health and the Environment)で、WHO(世界保健機関)がさまざまなテーマで作成しているアトラス(世界地図)・シリーズの1冊。次の目次を見ればおわかりいただけるように、健康的な環境に対する子どもの権利が世界的にいかに脅かされているか、概観することができます。原著は2004年の出版ですが、状況は大きく変わっていません。

1.世界の忘れ去られた子どもたち
2.二つの世界:豊かな国々,貧しい国々
3.昔からある危険、新しいリスク
4.すべての人に水を:目標実現のために
5.トイレの整備を急げ:24億人が待っている
6.バケツ一杯の水をくむために
7.マラリア
8.飲み水に含まれるフッ素とヒ素
9.部屋にこもる煙:呼吸器系の破壊
10.受動喫煙:抗議する子どもたち
11.都市の大気汚染:子どもたちが吸う空気は
12.子どものケガは予防できる
13.児童労働:大人になるのが早すぎる子どもたち
14.鉛:IQ警報
15.安全な食べ物:子どもの成長に欠かせないもの
16.中毒:子どもたちを脅かす隠れた危険
17.鉛を追放する
18.健康的な学校:子どもたちの主体性を育む
19.太陽の恵みを安全に
20.気候変動
*環境と健康の移り変わり
*各国データ表

最後の気候変動の問題については、ユニセフも最近『気候変動と子どもたち』(Climate Change and Children)と題する報告書を発表しました。いまのところ英語版しかないようですが、あわせてご参照ください。

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