たまには軽く音楽の話題でも。最近は年に1回もカラオケに行きませんが、ケーブルテ レビで音楽はよく視聴しています。年末年始も、ViewsicやスペースシャワーTVの 2003年ヒットチャートランキングを流しっぱなしにしていました。歌詞重視なので もっぱら邦楽を流していることが多く、本当はメンバーが13人だという女子十二楽坊 も、「自由」以外はあまり聴いたことがないのですが。
それにしても、2003年はあまり印象に残る歌のない年でした。紅白歌合戦でも大ト リを飾ったSMAP「世界に一つだけの花」などは、子どもの権利の観点からはとても よい歌だとは思うのですが、ちょっとベタベタすぎてカラオケで歌う気にはちょっとな りません。森山直太朗「さくら」なんて歌がこんなにブレイクしたのにも首をひねって しまいます(そんなに歌うまいでしょうか)。あ、でも福岡市出身者としては、はなわ 「佐賀県」には楽しませてもらいました(笑)。
けっきょく、Thee Michelle Gun Elephantのラストシングルとなってしまった「エレク トリック・サーカス」が、個人的には昨年一番のヒットでしょうか。世界の終わりを待 ち焦がれるデビューシングル「世界の終わり」とともに、TMGEの2大名曲だと思い ます。あとは、屋上から飛び降りたいと思ったり保健室で泣き続けたりしていた少女の 気持ちを歌った、奥田美和子「青空の果て」(作詞は作家の柳美里)も印象に残った歌 のひとつです。なかなか軽い話題になりませんが。
椎名林檎「りんごのうた」も、自分の命名を相手にゆだねつつそれを主体的に受け入れ るというあたりがなかなか興味をそそりました。NHK「みんなのうた」でも流れてい ますが、子どもたちが口をそろえて「つみのかじつ〜♪」などと歌っているのかと思う とほほえましくなります。以上の歌の歌詞だけでも見てみたい人は、だいたいうたまっぷなどで検索できるよ うなので、ご覧ください。
里帰りの飛行機のなかでは、Cocco「Heaven's Hell」とスピッツ「スターゲイザー」を 聴取。後者はフジテレビ系「あいのり」の主題歌だそうですが、地上波は障害者の介助 のときか正月にしか見ないのでぜんぜん知りませんでした。どちらも好きなアーチスト ですが、いずれの曲もいまいち力不足という印象。Coccoはとっくの昔に活動を休止して いて今回かぎりのリリースだそうですが、メンバー全員平野と同い年(Vocalの草野正宗 とは誕生日が1週間違いで出身地も同じ)のスピッツには、また心にしみる曲を出して もらいたいところです。表現者のはしくれとしては、人のことばかりも言ってられませ んが。