国連・子どもの権利委員会の第2回日本報告審査についてあちこちに原稿を書いていますが、ぼちぼち掲載紙誌が発行され始めました。今回は審査および総括所見の全般的特徴について取り上げた報告を紹介。十数本も依頼があるとそれぞれ力点や書き方を変えて執筆するのに苦労しますが(笑)、酔狂なかたは見比べてみてください。
*「国連子どもの権利委員会勧告が日本に問うもの」
『世界』2004年4月号(3月8日発売)
「権利基盤型アプローチ」が何を意味するか、いまの日本の動向がいかにそれに逆行しているかについて、条約や委員会についてよく知らない一般の読者を意識しながら書きました。編集部のほうでつけてくれた副題は、「小泉首相や閣僚たちこそ、『子どもの権利』についての研修が必要だ。」というもの。
*「子どもの権利条約は実施されたか:国連子どもの権利委員会 日本の第2回報告書を審査」
東京・生活者ネットワーク『生活者通信』151号(2004年3月1日発行)
これもかなり一般の読者を意識して書いたもの。ちなみにこの号は、次世代育成支援対策推進法にもとづく「地域行動計画策定状況」の都内自治体調査結果が特集されていたり、委員会の勧告にも逆行する都「子どもの権利擁護委員会」廃止方針に執印真智子都議が異議を唱えていたりと、さながら子ども特集の趣です。次号からCRC総括所見のキーワード解説を6回連載する予定。
*「速報:国連・子どもの権利委員会、日本に対する第2回総括所見を採択:権利基盤型アプローチや総合的政策を強調」
子どもの人権連『いんふぉめーしょん 子どもの人権連』89号(2004年2月号)
総括所見の日本語訳を、その全体的評価とともに速報として掲載したものです。
*「国連・子どもの権利委員会 日本に対する第2回目の総括所見を採択:『権利基盤型アプローチ』を強調し、自治体子どもオンブズや子ども参加を勧告」
子どもの権利条約ネットワーク(NCRC)ニュースレター72号(2004年2月20日発行)
審査および総括所見の内容についてわりと網羅的に扱っています。
*「国連・子どもの権利委員会による第2回日本政府報告書審査を検証する:強調された『権利基盤型』アプローチ」
ヒューライツ大阪『国際人権ひろば』54号(3月20日発行)
やはり総括所見の内容を網羅的に紹介し、所見の6つの特徴の基本は「権利基盤型アプローチ」にあることを解説しました。