2008.01.17

■子どもと健康の世界地図

例によって平野の訳書のご紹介です。そろそろ出版されます。

*ブルース・ゴードンほか(著)/平野裕二(訳)『子どもと健康の世界地図:劣悪な環境に置かれた子どもたち』丸善・2008年(原著2004年)

原題は「世界を受け継ぐ:子どもの環境と健康の世界地図」(Inheriting the World: the Atlas of Children's Health and the Environment)で、WHO(世界保健機関)がさまざまなテーマで作成しているアトラス(世界地図)・シリーズの1冊。次の目次を見ればおわかりいただけるように、健康的な環境に対する子どもの権利が世界的にいかに脅かされているか、概観することができます。原著は2004年の出版ですが、状況は大きく変わっていません。

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2007.11.03

■子どもの権利条約28条(教育についての権利)

平野の訳書が出版されたので、久しぶりに更新です。

*ミーク・ベルハイド(著)/平野裕二(訳)/国際人権法政策研究所(編)『註釈・子どもの権利条約28条:教育についての権利』現代人文社・2007年(原著2006年)

Martinus Nijhoff Publishers から出ている「子どもの権利条約コンメンタリー・シリーズ」の1冊。

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2006.10.08

■フィリピンの少女ピア

*中島早苗・野川未央(著)『フィリピンの少女ピア:性虐待をのりこえた軌跡』大月書店・2006年

8歳からセックスワーカーになった少女がフィリピンのNGO「プレダ基金」に出会って立ち直り、子どもの権利のためのスポークスパーソンとして活動するようになるまでの軌跡を描いた本。著者のお2人は、平野が今年度(2006年度)から顧問を務め始めたフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの事務局スタッフです。性的搾取のひとつの現実を知るというだけではなく、被害を受けた子どもの支援のあり方を考えるうえでも参考になる本。本書の主人公、ピア・コーベラさんは10月後半から11月にかけて来日し、東京・大阪・九州(北九州・熊本)で講演する予定です(講演日程)。

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2006.06.08

■司法運営における人権

「最近読んだ本」のコーナーもずいぶん更新していませんが、平野が訳した大作が出版されたので、そのぐらいは紹介しておきましょう。

*国連人権高等弁務官事務所(著)/平野裕二(訳)『裁判官・検察官・弁護士のための国連人権マニュアル:司法運営における人権』現代人文社(発行)・大学図書(発売)・2006年

国連人権高等弁務官事務所の Professional Training Series No.9. Human Rights in the Administration of Justice: A Manual on Human Rights for Judges, Prosecutors and Lawyers の全訳です。ヒューライツ大阪の依頼を受けて、英文(A4版)で880頁、日本語版(A5版)で1280頁という大作を1年がかりで翻訳しました。司法運営のさまざまな場面でどのような人権が保障されなければならないか、国際的・地域的人権監視機関の見解を豊富に紹介しながら詳細に論じられています。

「刊行の辞」と日本語目次は、ヒューライツ大阪ウェブサイトの予約受付のページを参照。どんな内容か、英文で現物を見てみたいというかたは、国連人権高等弁務官事務所ウェブサイトの人権研修教材のページからPDFファイルをダウンロードすることができます。個人で買うには高すぎる本かもしれませんが、法曹関係者や法曹を志す人たちには、図書館で借りてでも一読してほしいと思います。

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2005.05.13

■子どもの参加

ヒューライツ大阪(編)『子どもの参加:国際社会と日本の歩み』解放出版社(発売)・2005年

2001年に出た国際人権ブックレット8『子どもの権利と参加:人権教育を具体化するために』の増補改訂版。平野裕二「子ども参加の新たな局面~国際動向と日本における課題」、安部芳絵「子ども参加をめざすNGOの現在~『子ども通信社VOICE』をてがかりに」が新たに加わったほか、資料編も充実しました。ぜひご一読を。

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2004.08.13

■「子どもへの暴力」国際研究

CRINMAIL564号などで紹介されているとおり、国連では国連事務総長に委嘱により「子どもへの暴力」に関する国際研究が進められています。国連・子どもの権利委員会が開催した2回の一般的討議(「子どもに対する国家の暴力」2000年・「家庭および学校における子どもへの暴力」2001年)の勧告を受けたもの。

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2004.08.02

■「権利基盤型アプローチ」論文

子どもの権利条約総合研究所が出している『子どもの権利研究』5号(2004年7月刊)に「子どもの権利条約の実施における『権利基盤型アプローチ』の意味合いの考察」と題する論文を書きました。

すでに創刊号(2002年)「国連子ども特別総会における子どもの権利の争点」で権利基盤型アプローチのいちおうの作業定義を示しておきましたが、国連・子どもの権利委員会の勧告で焦点を当てられたのを機にあらためて考察を加え、約40枚(400字)でまとめたものです。

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2004.08.01

■札幌も子どもの権利条例制定へ

北海道札幌市も2006年度施行を目指して「(仮称)札幌市子どもの権利条例」の制定にとりくんでいます(札幌市ウェブサイト「子どもの権利について」、市民ネットワーク北海道の小林郁子・市議会議員による代表質問への答弁など参照)。主として上田文雄・札幌市長のイニシアチブによるもののようで、市長の施政方針をまとめた「まちづくりの方針(さっぽろ元気イニシアチブ)」にも、「札幌の未来を担う子ども一人ひとりの権利を守り育むため,広く市民議論を高めながら『子どもの権利条例』の制定に取り組む」として明記されています。

民主党札幌支部もこれに賛成ということで、機関誌『民主党さっぽろ』353・354号(2004年8月6日・13日合併号)に「子どもの実態と実感に即した議論を:子どもの権利条例の意義と課題」と題する原稿を書きました。要点は次のとおり。

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2004.07.18

■「最近読んだ本」平野の仕事編

最近読んだ本」のエントリーのうち、平野が関わった文献に関するものです。

*7月12日付「教育評論8月号
*7月1日付「京都市人権研修資料集
*6月25日付「どこから大人、どこまで子ども
*6月23日付「世界を変えるNGO
*3月15日付「人権年鑑2003

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2004.06.22

■CRC勧告連続学習会

国連・子どもの権利委員会の第2回総括所見についてはこれまでどちらかというと総論的な報告をすることが多かったのですが、7月から始まる連続学習会では全9回で各論を扱います。主催は平野が共同代表を務める「杉並区に子どもの人権を守るしくみをつくる会」で、毎月原則として第1火曜日の夜に開催する予定。その予告編というわけでもありませんが、6月26日(土)にも杉並区で報告します。平野の話は早口ですきまが少ないため何度か同じテーマで聴いたほうがわかりやすいという声もありますので(笑)、お手すきのかたはお運びください。詳しくはメインサイトの講演情報を参照。

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